2013
12/18
16:36
趣味の読書 その77
Category : 読書
交渉が難航していた新ポスティングシステムも決まり、楽天の田中将大投手が大リーグ
挑戦の意思を正式に表明したことで、米国では同投手への関心がさらに高まっている。
スポーツ局ESPNは17日、ヤンキースが、田中を今オフ最優先の獲得目標としていたと
指摘。FA市場の有力先発投手を差し置いて、田中取りに動いていると伝えた。さらに、
同局は田中がヤンキース入りした場合は、サバシアからエースの座を奪うとも予想した。
一方で、楽天の立花陽三球団社長が移籍への慎重姿勢を崩さないことを懸念する声も
ある。ロサンゼルス・タイムズ紙は「まだ中ぶらりんの田中」との見出しを掲げ、譲渡金
上限2000万ドルの新ポスティングシステムが楽天側にとってメリットが少ないことを
説明。その上で「楽天は田中の『アメリカンドリーム』をかなえさせようという、世論のプレ
ッシャーに間違いなくさらされることになる」と記した。楽天にとっては、一時100億円
とも言われていた移籍金が、20億円では到底納得できないのは、充分に理解できるが、
マー君の為にも、又ファンの為にも、夢を叶えさせてやって欲しいものですネ・・・。
金物問屋「十八屋」の隠居・お蕗は、定期的に野菜を売りにくるお杉の姿が、ここ七日余
り見えないことを案じていた。二十歳の頃、駆け落ちに失敗し、生き別れとなった平蔵の
面影を、どことなく感じさせるお杉。むろん思い違いに決まっているが、お杉の気立ての
よさを見るにつけ、叶わなかった男への想いで胸が痛むのだった。はたして、久しぶりに
姿を見せたお杉は予期せぬことを口にする。それは、お蕗に思いもよらない出来事をも
たらす端緒となった…。四十年後の運命の巡り合いは、老女の人生に何を刻んだのか。
公事宿の居候にして剣客・田村菊太郎が、年老いた女主人の切ない因縁に向き合う
表題作ほか全六編を収録。
(「BOOK」データベースより)
公事宿事件書留帳シリーズ17巻目。
京都東町奉行所同心組頭の家の長男に生まれながら訳あって公事宿「鯉屋」に居候す
る田村菊太郎。怪事件を解決する菊太郎の活躍を描く連作時代小説シリーズで、大変
面白く、全巻読破してます。

「おめえの償いはこれで終わったわけじゃねえぜ。おめえを見逃したのはあの親娘のた
めだ。いいか。十蔵と会っちゃならねえ」岡っ引き市兵衛の言葉に、勘助は全身に衝撃が
走った。市兵衛は知っていたのだ十蔵のことまでも。16年前、勘助は十蔵とともに商家
に押し入った。火を出し、大旦那夫婦と若旦那が焼け死に、母娘が残された。罪の意識
に苛まれながら勘助は、鉋台職人として、ひっそり生きてきた。商家を追われ、川に身を
投げようとした、その母娘とともに。二十六夜待の日、十蔵と再会した勘助に、市兵衛は
娘の嫁ぎ先が狙われていることを示唆する。勘助は十蔵との友情と娘の幸せとの狭間
で懊悩し…。(「二十六夜待」より)。犯人を追う執念か、自らの欲望のためか、七人の
岡っ引きの活躍と暗躍が投げかける波紋。男女の機微、友情、愛情を、十手に託して、
妙手が描く時代小説の真骨頂。
(「BOOK」データベースより)
日頃あまり読まない作家の本ですが、良かったので他にも探して今後、読みます。

面妖な大名風集団との遭遇、それが浮世絵師宗次を襲う凶事の幕開けだった。張り付
いて離れぬ不快な気配。それは白金の森に伝わる“無念の館跡”に関係が?暗黒の森で
宗次を待つ黒衣の剣客闇之介。揚真流奥義をも戦慄させる幽鬼の業。やがて、勇猛の
将と一族の墳墓、七体の骸が発見された。一方、江戸の名門道場と国学者邸で血の
惨劇が相次ぐ。宗次、かつてない危機に。
(「BOOK」データベースより)
浮世絵宗次シリーズも、大変面白く愛読しています。
