2012
12/11
14:28
趣味の読書 その23
Category : 読書
ノーベル賞の授賞式が10日(日本時間11日未明)ストックホルムのコンサートホールで開かれた。
人工多能性幹細胞(iPS細胞)を開発し、医学生理学賞に選ばれた山中伸弥・京都大教授(50)は、
授賞式に続き、家族らと共に晩さん会に出席した。
式の後、ステージには山中氏の家族も上がり、ノーベル賞の金色のメダルを手に記念撮影をした。
山中氏は、会場にいた母親・美奈子さん(81)と目が合って、「この場に母が来られるか分から
なかったので、本当にうれしく、ほっとした」と満面の笑みを見せた。
本当に、親孝行が出来てよかったと、思います。天国の父親も、きっと喜んでくれているでしょう。
マンガの「じゃりんこチエ」の小説版のような物語でした。
おとうちゃん、たっぷり愛してくれておおきに、ありがとう-。大阪の通天閣の北にある、北詰通
商店街のラーメン屋「味よし」店主のゲンコと看板娘センコ。どん詰まり下町商店街に息づく、
とびっきりの人情と家族の物語。
大阪人気質が、随所に出てきて、気楽に読める本でした。

失踪した老人は、葛飾区青戸七丁目在住の有村礼次郎、八十四歳、出身は鹿児島県。
現在の場所で暮らすようになったのは二十年ほど前のことで、近所の不動産屋の話では、家と土地
は即金で購入したという。それなら金回りはいいはずで、古びた家屋は建て直すものと
思っていたら、たまに修繕をしながら住み続け、車を持つでもなく、家具調度に贅沢をするでもなく、
世間によくいる侘びしい独居老人の暮らし向きを続けていたらしい―特殊班捜査係が動く。
(「BOOK」データベースより)
この本も、期待を裏切らずに面白かった。
笹本稜平の本を、かなり読んでいますが、まだ他にもあるようなので、図書館に予約中です。

自筆原稿・創作ノート・遺愛品・プライベート写真など、初公開写真を含む貴重な図版を多数収載。
『柳枝の剣』『異説猿ヶ辻の変』『死出の雪』3作品完全収録。
脚本家出身の作家で、実際に筆名の隆 慶一郎を名乗って活動したのは、晩年の作家活動期
となった約5年間だけである。
関ヶ原の戦いの時に、家康が殺され影武者と入れ替わったというテーマの小説「影武者徳川家康」
や「傾奇者(かぶきもの)」という言葉と前田慶次郎を原作とした漫画化作品『花の慶次』の原作の
「一夢庵風流記」などの小説が好きで、以前よりよく読んでいました。
惜しむらくは、66歳の若さで急逝したこともあって、未完の作品、構想だけが編集者に語られるなど
して残った作品も少なくないらしくて、残念です。

大宰府に流された菅原道真が亡くなって5年後の延喜8年。志摩の国・賢島に禍々しき巨船が
迷い込んだ。その翌日、8人の男がぼろきれのように惨殺される事件が起きたが、驚くべきことに
下手人は若い娘であった。男から女へ、肉体から肉体へ、まぐあいながら人にとりつき、殺めていく
淫鬼。道真の怨鬼までも甦らせた鬼の狙いは?陰陽道に通じる加茂一族は淫鬼に対抗できるのか。
妖しく恐ろしい鬼の姿を描いた伝奇長編小説。
(「BOOK」データベースより)
同じ団塊の世代の、高橋克彦の作品は、よく読んでいる作家の一人です。
浮世絵の造詣も深く、1983年に『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞してデビューした。
推理小説・歴史小説・時代小説・ホラーと色んな分野を書き分けており、それぞれが面白い。
