2012
10/09
12:01
趣味の読書 その14
Category : 読書
山中伸弥・京都大教授(50)が、今年のノーベル医学生理学賞を受賞すると言う
うれしいニュースが昨晩飛び込んできました。
スポーツ外傷の専門医になろうと、神戸大医学部を卒業後、国立大阪病院の整形外科の研修医
になった。しかし生来の不器用のためか、通常20分の手術に2時間かかり、先輩医師から
お前は、山中と違って「ジャマナカ」だとまで言われて臨床医を諦め、研究医になった。
(TBS系の「ひるおび!」で、中学校の同級生の手術を山中教授がしている最中に、手際が悪く
1時間以上かかり、「すまんな」と言うと部分麻酔の友達が「すまんとはなんだ?
ほんまに頼むで~!」 と言われたエピソードを放送してました。)
それが結果的に、iPS(人工多能性幹細胞)の開発を発表してからわずか6年で50歳の若さで
最高の栄誉を手にする事につながった。
しかし、開発までの半生は挫折と再起の繰り返しだったと語っており、山中教授の
好きな言葉である、「人間万事塞翁(さいおう)が馬」(人生の幸・不幸は予測できない)を
自らが、体験する事になったみたいで、日本国民として心から「おめでとう!」を贈りたいと
思います。
趣味の読書 その9(9/8)で紹介した、お狂言師 歌吉うきよ暦 第二巻【大奥二人道成寺】
第三巻 【精姫(あきひめ)様一条】が面白かったので、第一巻を借り出しました。
水木歌仙の下で踊 りの稽古に励む中橋広小路の駕篭屋赤松の娘お吉。十三で「歌吉」の名
をいただいて5年、ようやく大名家の奥向きで踊りを披露するお狂言師の一座に加えてもらえること
になった矢先、嫉妬した相弟子に小鋸(このこ)で頬に一生消えない傷をつけられる。
そんな折、公儀の隠密(美男のお小人目付・日向新吾)から、姉弟子を探れという密命が・・・。
第四巻を、早く読みたくなりました。

山本兼一は、平成20年(2008)『利休にたずねよ』で第140回直木賞を受賞した。
山岡鉄舟を書いた 『命もいらず名もいらず』が面白かったので、それ以降よく読んでいる作家です。
信長は正親町帝に大坂遷都を迫ろうとしていた。帝の忍耐は限界に達しついに重大な決断を下す。
自分が、帝になろうとしていた信長を、尊王の意志が篤い明智光秀を正親町帝がうまく示唆して
「信長死すべし」に踏み切らせた歴史巨編です。

辻原登は、日経新聞に連載されていた『韃靼の馬』(第15回司馬遼太郎賞)を読んでから他の本も
読むようになり、『父、断章』を借りました。
突然、ある考えがわきおこった。父親には息子を殺す権利がある。怒りに駆られ、私の胸ぐらを
つかんだ父。旅先の宿で、ふと姿を消した母。混雑するプラットフォームで、私を探し続けた恋人。
訪れた土地や手に取った書物の中に息づく過去の断片が、作家自身の記憶を揺さぶるとき、
もう二度と会うことのない人への思いが湧き上がる。
自伝的要素の強い表題作ほか、全7篇を収める短篇集。 (「BOOK」データベースより)
和歌山県・印南町出身の著者は、この本の舞台を切目村から熊野、新宮、串本、白浜、田辺まで
広げていく。小生も営業で、和歌山県を4年担当して紀伊半島の地名に馴染みがあり、懐かしく
昔を思い出しながら、読みました。

うれしいニュースが昨晩飛び込んできました。
スポーツ外傷の専門医になろうと、神戸大医学部を卒業後、国立大阪病院の整形外科の研修医
になった。しかし生来の不器用のためか、通常20分の手術に2時間かかり、先輩医師から
お前は、山中と違って「ジャマナカ」だとまで言われて臨床医を諦め、研究医になった。
(TBS系の「ひるおび!」で、中学校の同級生の手術を山中教授がしている最中に、手際が悪く
1時間以上かかり、「すまんな」と言うと部分麻酔の友達が「すまんとはなんだ?
ほんまに頼むで~!」 と言われたエピソードを放送してました。)
それが結果的に、iPS(人工多能性幹細胞)の開発を発表してからわずか6年で50歳の若さで
最高の栄誉を手にする事につながった。
しかし、開発までの半生は挫折と再起の繰り返しだったと語っており、山中教授の
好きな言葉である、「人間万事塞翁(さいおう)が馬」(人生の幸・不幸は予測できない)を
自らが、体験する事になったみたいで、日本国民として心から「おめでとう!」を贈りたいと
思います。
趣味の読書 その9(9/8)で紹介した、お狂言師 歌吉うきよ暦 第二巻【大奥二人道成寺】
第三巻 【精姫(あきひめ)様一条】が面白かったので、第一巻を借り出しました。
水木歌仙の下で踊 りの稽古に励む中橋広小路の駕篭屋赤松の娘お吉。十三で「歌吉」の名
をいただいて5年、ようやく大名家の奥向きで踊りを披露するお狂言師の一座に加えてもらえること
になった矢先、嫉妬した相弟子に小鋸(このこ)で頬に一生消えない傷をつけられる。
そんな折、公儀の隠密(美男のお小人目付・日向新吾)から、姉弟子を探れという密命が・・・。
第四巻を、早く読みたくなりました。

山本兼一は、平成20年(2008)『利休にたずねよ』で第140回直木賞を受賞した。
山岡鉄舟を書いた 『命もいらず名もいらず』が面白かったので、それ以降よく読んでいる作家です。
信長は正親町帝に大坂遷都を迫ろうとしていた。帝の忍耐は限界に達しついに重大な決断を下す。
自分が、帝になろうとしていた信長を、尊王の意志が篤い明智光秀を正親町帝がうまく示唆して
「信長死すべし」に踏み切らせた歴史巨編です。

辻原登は、日経新聞に連載されていた『韃靼の馬』(第15回司馬遼太郎賞)を読んでから他の本も
読むようになり、『父、断章』を借りました。
突然、ある考えがわきおこった。父親には息子を殺す権利がある。怒りに駆られ、私の胸ぐらを
つかんだ父。旅先の宿で、ふと姿を消した母。混雑するプラットフォームで、私を探し続けた恋人。
訪れた土地や手に取った書物の中に息づく過去の断片が、作家自身の記憶を揺さぶるとき、
もう二度と会うことのない人への思いが湧き上がる。
自伝的要素の強い表題作ほか、全7篇を収める短篇集。 (「BOOK」データベースより)
和歌山県・印南町出身の著者は、この本の舞台を切目村から熊野、新宮、串本、白浜、田辺まで
広げていく。小生も営業で、和歌山県を4年担当して紀伊半島の地名に馴染みがあり、懐かしく
昔を思い出しながら、読みました。
