2016
03/09
11:06
趣味の読書 その188
Category : 読書
2代目・通天閣が再建60周年!
東京の観光名所と言えば、浅草・新宿・渋谷だが、大阪の名所は、道頓堀のグリコの看板と、新世界の「通天閣」だと思う。初代通天閣は明治45年(1912年)、第5回内国勧業博覧会の跡地に開業した新世界ルナパークの中心に建てられた。パリのエッフェル塔と凱旋門を模したデザインで、高さ64mの高さは、当時東洋一だった。2代目通天閣は、昭和31年(1956年)に高さ100mで、再建され今年で60周年になる。「通天閣」とは、「天に通じる高い建物」という意味で、命名したのは明治初期の儒学者、藤沢南岳である。初代通天閣は、1943年に間近にあった映画館からの延焼火災で焼け落ちたが、2代目通天閣は、地元の新世界の有志により再建された。昔の新世界は、大阪一のガラの悪さで有名で、釜ケ崎が近くにあり酒を飲んで酔っ払った日雇い労働者の「オッサン」が、昼の日中(ひなか)に道の真ん中で寝っ転がって昼寝しているなどは、日常茶飯事な風景だった。現在は、大阪名物の「串カツ」などの紹介を観光ガイドブックを観た若者たちで賑わう街に変わった。昔を知る者にとっては、昔日の思いが強い。その当時、新世界の近くの日本橋に住んでいたので、2代目通天閣が完成したのも覚えていますが、良く遊びに行った「新世界」の映画館などの想い出の方が、記憶に残っていて、明るく変わった現在の「新世界」繁栄ぶりは、わが事の様に嬉しく感じています。

幕府から徳政令がでるという風評が聞こえる中、札差の大口屋の主・文七は、その真偽を見極めるために奔走していた。本当に徳政令がでて、旗本たちに貸している金がすっかり棒引きにされたら、札差は立ち行かないのだ。やがて天明から寛政に年号が変わり、桜が満開になるころ、女房のみつが死んだ。出逢い茶屋で役者と心中したのだという。だが、どうしても自分の女房が心中したことに納得できない文七は、一人探索を続けるのだった。「みつは殺されたに違いない」一方で、大口屋の大旦那が八人の分家にしかけた勝負――花魁・瀬川に惚れさせた男に自分が持っている貸し金の証文を全部与える――に勝った文七は、やがて瀬川を身請けする。深く惚れあった二人は新居で幸せな日々を過ごしていたのだが、ある日突然に極楽が地獄へと変わってしまう。二人の行く末は果たして……。
(角川春樹事務所より)
山本兼一は、2014年2月13日に満57歳で早すぎる位の若さで死去しましたが、彼の作品の多くが好きで、良く読んでいただけに非常に残念です。特に幕末の剣豪・山岡鉄舟を書いた『命もいらず名もいらず』は、最後の将軍・徳川慶喜からも、維新後の明治天皇からも大いに信頼された男で、そのストイックな生き様に共感を覚えて、大好きな作品でした。

江戸城中を揺るがした佐野善左衛門の刀傷騒ぎのあと、尚武館から姿を消した松浦弥助は、自らが手にかけた薮之助の遺髪を懐に忍ばせ、伊賀泉下寺を目指していた。一方江戸では、坂崎磐音が月に一度の墓参のため忍ヶ岡の寒松院を訪れていた。その帰路、竹屋ノ渡し場に立った磐音は、向こう岸から近付く乗合船に思わぬ人物の姿を認め…。超人気書き下ろし長編時代小説第四十七弾。
(「BOOK」データベースより)
数々のヒット作品を持つ「佐伯 泰英」の中で一番人気の『居眠り磐音江戸双紙シリーズ』。話の途中から読み始めましたが、余りにも面白く、興味深い小説だったので第一巻からあらためて読み始めたシリーズの本です。2016年1月に、51巻で完結しており、既に読み終えていますが、後日ボチボチと紹介していきます。

城中で十代家治の御不例が囁かれ、水面下で十一代就位への準備が進められる中、雨上がりの小梅村には嫡男空也に稽古をつける坂崎磐音の姿があった。その日の夕暮れ、尚武館の住み込み門弟の一人が突如行方をくらます。翌日内藤新宿に姿を現したその門弟は食売旅篭の店先に立っていた。一方、八月朔日、金龍山浅草寺の門前に新たな紅屋が店開きし…。超人気書き下ろし長編時代小説第四十八弾。
(「BOOK」データベースより)

東京の観光名所と言えば、浅草・新宿・渋谷だが、大阪の名所は、道頓堀のグリコの看板と、新世界の「通天閣」だと思う。初代通天閣は明治45年(1912年)、第5回内国勧業博覧会の跡地に開業した新世界ルナパークの中心に建てられた。パリのエッフェル塔と凱旋門を模したデザインで、高さ64mの高さは、当時東洋一だった。2代目通天閣は、昭和31年(1956年)に高さ100mで、再建され今年で60周年になる。「通天閣」とは、「天に通じる高い建物」という意味で、命名したのは明治初期の儒学者、藤沢南岳である。初代通天閣は、1943年に間近にあった映画館からの延焼火災で焼け落ちたが、2代目通天閣は、地元の新世界の有志により再建された。昔の新世界は、大阪一のガラの悪さで有名で、釜ケ崎が近くにあり酒を飲んで酔っ払った日雇い労働者の「オッサン」が、昼の日中(ひなか)に道の真ん中で寝っ転がって昼寝しているなどは、日常茶飯事な風景だった。現在は、大阪名物の「串カツ」などの紹介を観光ガイドブックを観た若者たちで賑わう街に変わった。昔を知る者にとっては、昔日の思いが強い。その当時、新世界の近くの日本橋に住んでいたので、2代目通天閣が完成したのも覚えていますが、良く遊びに行った「新世界」の映画館などの想い出の方が、記憶に残っていて、明るく変わった現在の「新世界」繁栄ぶりは、わが事の様に嬉しく感じています。

幕府から徳政令がでるという風評が聞こえる中、札差の大口屋の主・文七は、その真偽を見極めるために奔走していた。本当に徳政令がでて、旗本たちに貸している金がすっかり棒引きにされたら、札差は立ち行かないのだ。やがて天明から寛政に年号が変わり、桜が満開になるころ、女房のみつが死んだ。出逢い茶屋で役者と心中したのだという。だが、どうしても自分の女房が心中したことに納得できない文七は、一人探索を続けるのだった。「みつは殺されたに違いない」一方で、大口屋の大旦那が八人の分家にしかけた勝負――花魁・瀬川に惚れさせた男に自分が持っている貸し金の証文を全部与える――に勝った文七は、やがて瀬川を身請けする。深く惚れあった二人は新居で幸せな日々を過ごしていたのだが、ある日突然に極楽が地獄へと変わってしまう。二人の行く末は果たして……。
(角川春樹事務所より)
山本兼一は、2014年2月13日に満57歳で早すぎる位の若さで死去しましたが、彼の作品の多くが好きで、良く読んでいただけに非常に残念です。特に幕末の剣豪・山岡鉄舟を書いた『命もいらず名もいらず』は、最後の将軍・徳川慶喜からも、維新後の明治天皇からも大いに信頼された男で、そのストイックな生き様に共感を覚えて、大好きな作品でした。

江戸城中を揺るがした佐野善左衛門の刀傷騒ぎのあと、尚武館から姿を消した松浦弥助は、自らが手にかけた薮之助の遺髪を懐に忍ばせ、伊賀泉下寺を目指していた。一方江戸では、坂崎磐音が月に一度の墓参のため忍ヶ岡の寒松院を訪れていた。その帰路、竹屋ノ渡し場に立った磐音は、向こう岸から近付く乗合船に思わぬ人物の姿を認め…。超人気書き下ろし長編時代小説第四十七弾。
(「BOOK」データベースより)
数々のヒット作品を持つ「佐伯 泰英」の中で一番人気の『居眠り磐音江戸双紙シリーズ』。話の途中から読み始めましたが、余りにも面白く、興味深い小説だったので第一巻からあらためて読み始めたシリーズの本です。2016年1月に、51巻で完結しており、既に読み終えていますが、後日ボチボチと紹介していきます。

城中で十代家治の御不例が囁かれ、水面下で十一代就位への準備が進められる中、雨上がりの小梅村には嫡男空也に稽古をつける坂崎磐音の姿があった。その日の夕暮れ、尚武館の住み込み門弟の一人が突如行方をくらます。翌日内藤新宿に姿を現したその門弟は食売旅篭の店先に立っていた。一方、八月朔日、金龍山浅草寺の門前に新たな紅屋が店開きし…。超人気書き下ろし長編時代小説第四十八弾。
(「BOOK」データベースより)
