2015
05/20
11:04
趣味の読書 その149
Category : 読書
橋下徹大阪市長の「大阪都構想」住民投票の敗北
人生の60年近くを、大阪府民で過ごし、30年以上の大阪市民歴である小生は、「大阪都構想」の住民投票を非常に関心を持って見ていた。結果は、史上稀に見るような大接戦の僅差で、反対派が勝ったが、開票率が80%位まで賛成票が僅かながら多く、維新の党とその支持者達は勝ったと思っていた様だが、その直後にNHKの開票速報で反対派に確定が出て、自民党とその他の連合している各派が沸き返った。終盤に驚異的な巻き返しがあったが、橋下徹大阪市長の敗因は、改革を性急にやろうとして、危惧感を持たれた事と、70歳代以上の層が無料の「敬老パス」を2011年の市長選挙前の公約を破って有料化した事が、高齢者達に「騙された」と言う感情を植えつけた事も大きな要因になったと思った。平成23年6月のパーティーで、大阪府知事・大阪市長のダブル選挙について「今の日本の政治に一番必要なものは独裁」と発言して以降、橋下氏は「独裁者批判」にさらされ、自らも逆手にとって「独裁者の橋下です」と自己紹介するようになった過去がある。まるで「織田信長」を連想させるような、改革者ぶりを発揮したが、日本においては「独裁者」は必ず倒される運命(司馬遼太郎の説)にあり、幕末の独裁者である「井伊直弼」もテロで倒されている。「橋下徹」と言う魅力ある政治家は、究極的には、劇場的な政治手法を意識する余り、敵を多く作りすぎた事が敗因の要因であり、年代別の反対票が一番多かった70歳代以上の層に対する配慮が足らなかった事が、最終的には足を引っ張られたと思いました・・・。
満州帝国が消えて70年――日本人が描いた“理想の国家”がよみがえる! 今こそ必読の満州全史。権力、金銭、そして理想。かつて満州には、男たちの欲望のすべてがあった――。事変の夜から十四年が経ち、ついに大日本帝国はポツダム宣言を受諾する。己の無力さに打ちのめされながらも、それぞれの道を貫こうとあがく敷島兄弟の行く末は……敗戦後の満州を描くシリーズ最終巻。中毒読者続出の人気大河ロマン、堂々完結。
(新潮社より)
敷島4兄弟、外務官僚として満州国建国にも携わる〈太郎〉。馬賊の頭目として大陸を駆けめぐる〈次郎〉。関東軍の花形将校〈三郎〉。無政府主義に傾倒し、渡満後は裏の顔も持つ〈四郎〉。それぞれ4人の視点で、昭和3~21年に至る時代を背景に、原稿枚数7500枚超の大作を「ガン」との闘病生活を送りながら8年間かけて書き上げた。4兄弟のうち3人外地で死に、四男の四郎だけが戦後帰国できた。読み応えのある長編小説で、充分に堪能させて貰いました。「船戸 与一」は、惜しくも今年の4月22日に胸腺がんのため東京都内の病院で死去した。71歳だった。その他の作品も良く読んでいたので、残念です。

将軍の鷹狩りの下準備をするお鳥見役には、幕府の密偵という裏の役割があった。江戸郊外、雑司ケ谷の組屋敷に暮らす矢島家は、当主が任務のため旅立ち、留守宅を女房・珠世が切り盛りしている。嫡男久太郎の婚姻の日が近づいていた。相手は、珠世の夫伴之助に苛酷な陰働きを命じた前老中水野忠邦に連なる家の娘、鷹姫さま。祝言の日までの心労、婚礼の場での思わぬ騒動、そして次男久之助も人生の岐路を迎えて──。家族が増えた矢島家では、喜びも増え、苦労も増える。姑となった珠世に安寧の日々は訪れるのだろうか。人情と機智にホロリとさせられる、好評シリーズ第五弾。
(新潮社より)
諸田玲子の「お鳥見女房シリーズ」。矢島家の肝っ玉母さんの「珠世」が主人公の物語。第一巻からではなく、途中から読みましたが、全編読んでみたいと思います。

家督とお鳥見役を継いだ珠世の長男、久太郎に密命が下る。かつて父と夫も務め、二人のこころと家族に深い傷を残した、あの陰働き。他国の不穏な動きを探るうち、久太郎は行方知れずに。留守を預かる珠世と嫁の恵以は不安が募る。そんな矢島家をあの世から心配したのか、一回忌を迎える久右衛門の幽霊がさまよっているという。家族の情愛の深さと強さを謳う、大好評シリーズ第六弾。
(新潮社より)

人生の60年近くを、大阪府民で過ごし、30年以上の大阪市民歴である小生は、「大阪都構想」の住民投票を非常に関心を持って見ていた。結果は、史上稀に見るような大接戦の僅差で、反対派が勝ったが、開票率が80%位まで賛成票が僅かながら多く、維新の党とその支持者達は勝ったと思っていた様だが、その直後にNHKの開票速報で反対派に確定が出て、自民党とその他の連合している各派が沸き返った。終盤に驚異的な巻き返しがあったが、橋下徹大阪市長の敗因は、改革を性急にやろうとして、危惧感を持たれた事と、70歳代以上の層が無料の「敬老パス」を2011年の市長選挙前の公約を破って有料化した事が、高齢者達に「騙された」と言う感情を植えつけた事も大きな要因になったと思った。平成23年6月のパーティーで、大阪府知事・大阪市長のダブル選挙について「今の日本の政治に一番必要なものは独裁」と発言して以降、橋下氏は「独裁者批判」にさらされ、自らも逆手にとって「独裁者の橋下です」と自己紹介するようになった過去がある。まるで「織田信長」を連想させるような、改革者ぶりを発揮したが、日本においては「独裁者」は必ず倒される運命(司馬遼太郎の説)にあり、幕末の独裁者である「井伊直弼」もテロで倒されている。「橋下徹」と言う魅力ある政治家は、究極的には、劇場的な政治手法を意識する余り、敵を多く作りすぎた事が敗因の要因であり、年代別の反対票が一番多かった70歳代以上の層に対する配慮が足らなかった事が、最終的には足を引っ張られたと思いました・・・。
満州帝国が消えて70年――日本人が描いた“理想の国家”がよみがえる! 今こそ必読の満州全史。権力、金銭、そして理想。かつて満州には、男たちの欲望のすべてがあった――。事変の夜から十四年が経ち、ついに大日本帝国はポツダム宣言を受諾する。己の無力さに打ちのめされながらも、それぞれの道を貫こうとあがく敷島兄弟の行く末は……敗戦後の満州を描くシリーズ最終巻。中毒読者続出の人気大河ロマン、堂々完結。
(新潮社より)
敷島4兄弟、外務官僚として満州国建国にも携わる〈太郎〉。馬賊の頭目として大陸を駆けめぐる〈次郎〉。関東軍の花形将校〈三郎〉。無政府主義に傾倒し、渡満後は裏の顔も持つ〈四郎〉。それぞれ4人の視点で、昭和3~21年に至る時代を背景に、原稿枚数7500枚超の大作を「ガン」との闘病生活を送りながら8年間かけて書き上げた。4兄弟のうち3人外地で死に、四男の四郎だけが戦後帰国できた。読み応えのある長編小説で、充分に堪能させて貰いました。「船戸 与一」は、惜しくも今年の4月22日に胸腺がんのため東京都内の病院で死去した。71歳だった。その他の作品も良く読んでいたので、残念です。

将軍の鷹狩りの下準備をするお鳥見役には、幕府の密偵という裏の役割があった。江戸郊外、雑司ケ谷の組屋敷に暮らす矢島家は、当主が任務のため旅立ち、留守宅を女房・珠世が切り盛りしている。嫡男久太郎の婚姻の日が近づいていた。相手は、珠世の夫伴之助に苛酷な陰働きを命じた前老中水野忠邦に連なる家の娘、鷹姫さま。祝言の日までの心労、婚礼の場での思わぬ騒動、そして次男久之助も人生の岐路を迎えて──。家族が増えた矢島家では、喜びも増え、苦労も増える。姑となった珠世に安寧の日々は訪れるのだろうか。人情と機智にホロリとさせられる、好評シリーズ第五弾。
(新潮社より)
諸田玲子の「お鳥見女房シリーズ」。矢島家の肝っ玉母さんの「珠世」が主人公の物語。第一巻からではなく、途中から読みましたが、全編読んでみたいと思います。

家督とお鳥見役を継いだ珠世の長男、久太郎に密命が下る。かつて父と夫も務め、二人のこころと家族に深い傷を残した、あの陰働き。他国の不穏な動きを探るうち、久太郎は行方知れずに。留守を預かる珠世と嫁の恵以は不安が募る。そんな矢島家をあの世から心配したのか、一回忌を迎える久右衛門の幽霊がさまよっているという。家族の情愛の深さと強さを謳う、大好評シリーズ第六弾。
(新潮社より)
