2015
03/25
16:02
趣味の読書 その141
Category : 読書
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で、元兵庫県議の野々村竜太郎氏の直撃取材の模様がオンエアされが、カメラを持った記者が逃げまくる野々村元県議を、執拗に追いかけまわし、ネットで「これは、何ぼ何でも、やり過ぎではないか?」と言う声が上がっている。野々村元県議は、現在は私人であるのに、あそこまで嫌がっているのを、団地内を駆け回って追いかけまわすのは如何なものかと思う。マスコミの取材手法には視聴者からその賛否に関して様々な声が上がっており、正義の味方面した、大手マスコミには取材モラルを今一度、見直して反省してもらいたいと、一視聴者としては感じております。
老婆の戯言が、大名家をゆるがす思わぬ騒動へ。本橋の大店・白木屋の身代が、わが物だと鏡三郎に掛けあう老婆。そして同居する謎の腕利きの浪人の正体とは。人気シリーズ第八弾。
とある夏の夜、木挽町の医者・宮田玄庵のもとに、石州浪人矢吹栄五郎と名乗る浪人がやって来た。見れば、右腕に刀傷を負っている。本道(内科)の医者である玄庵は、面倒な依頼を断る口実にと、請人(保証人)がいなけば治療はせぬと申し渡すと、矢吹は「薄情な医者だ」と言い残し、矢吹は余所へと出て行った。ほどなく、玄庵も、矢吹のあげた請人も実在せず、矢吹の名も騙りであったことが明らかになる。翌朝、木挽町からほど近い采女が原で侍の殺しがあり、殺された侍は、正面から真っ二つ。相手は相当な使い手と知れたが、江戸に事件はつきもの。やがて事件は忘れられた。それから一年。御家人としての出世街道をしくじり、大番屋元締となって市井の揉め事解決に奔走する拝郷鏡三郎のいる「大番屋」に、医師木村道庵の娘で、柴田帯刀という浪人と同居している「ため」という老婆が訪ねてきた。聞けば、江戸で一二を争う、呉服屋の大店、白木屋の土地は、我が家のものであるという。当然、白木屋は相手にしないのだが、木村家には、白木屋の土地が、江戸開府以来、木村家代々の持ち物である証拠となる、権現様(家康)より下賜されたゆかりの品々があるという。話半分に聞いていた鏡三郎だったが、やがて、どこからか白木屋の土地の一件を報じるかわら版がばらまかれ、騒ぎが起こる。だが、そのさなかに、ためが寿命でぽっくりいってしまった。同居していた柴田は、白木屋の本家がある上方へと向かったという。鏡三郎の元を出入りする北の臨時廻り梶川は、柴田の身上を洗い、一年前の采女が原の一件に、柴田が絡んでいると見当を付けるのだが……。そして、物語は、譜代大名三家の内情を巻き込んだ意外な方向へ。
(文藝春秋BOOKSより)
佐藤 雅美(さとう まさよし)は、緻密な時代考証による社会制度や風俗を正確に描写し、とくに江戸時代の町奉行や岡っ引きなどの司法・警察制度のほか医学、医療、学問に詳しく、これらの題材を種々おりまぜた多彩な作品を発表している。『物書同心居眠り紋蔵シリーズ』や『八州廻り桑山十兵衛シリーズ』も面白いが、この『縮尻鏡三郎シリーズ』も愛読しています。作者名を、初め(さとう まさみ)と思い込んでいましたが(まさよし)が正解でした。

『東海道中膝栗毛』の作者・十返舎一九の娘、「舞」。酒びたりで奇行ばかりの父、押しかけ弟子の浪人や葛飾北斎の娘であるお栄たち居候に翻弄される日々だった。十八歳だというのに縁談はみんな父が壊してしまう。そんな「舞」を武家の若者、野上市之助が見初めた。今度こそ恋が実るか。奇人変人に囲まれた娘が懸命に生きる姿を、ユーモアと人情味たっぷりに描く時代連作集。
(「BOOK」データベースより)

高杉晋作の愛人おうの、二人を匿った野村望東尼、女流俳人・田捨女…時代の流れに咲いた、七つの恋。名手が描く時代小説集。おもしろきこともなき/対岸まで/待ちわびた人/おもいあまりて/鬼となりても/辛夷の花がほころぶように/心なりけり/ 以上7つの短編集。
(「BOOK」データベースより)
女流時代小説作家の「諸田 玲子」。作品数も多く、楽しみながら読ませて貰っています。

老婆の戯言が、大名家をゆるがす思わぬ騒動へ。本橋の大店・白木屋の身代が、わが物だと鏡三郎に掛けあう老婆。そして同居する謎の腕利きの浪人の正体とは。人気シリーズ第八弾。
とある夏の夜、木挽町の医者・宮田玄庵のもとに、石州浪人矢吹栄五郎と名乗る浪人がやって来た。見れば、右腕に刀傷を負っている。本道(内科)の医者である玄庵は、面倒な依頼を断る口実にと、請人(保証人)がいなけば治療はせぬと申し渡すと、矢吹は「薄情な医者だ」と言い残し、矢吹は余所へと出て行った。ほどなく、玄庵も、矢吹のあげた請人も実在せず、矢吹の名も騙りであったことが明らかになる。翌朝、木挽町からほど近い采女が原で侍の殺しがあり、殺された侍は、正面から真っ二つ。相手は相当な使い手と知れたが、江戸に事件はつきもの。やがて事件は忘れられた。それから一年。御家人としての出世街道をしくじり、大番屋元締となって市井の揉め事解決に奔走する拝郷鏡三郎のいる「大番屋」に、医師木村道庵の娘で、柴田帯刀という浪人と同居している「ため」という老婆が訪ねてきた。聞けば、江戸で一二を争う、呉服屋の大店、白木屋の土地は、我が家のものであるという。当然、白木屋は相手にしないのだが、木村家には、白木屋の土地が、江戸開府以来、木村家代々の持ち物である証拠となる、権現様(家康)より下賜されたゆかりの品々があるという。話半分に聞いていた鏡三郎だったが、やがて、どこからか白木屋の土地の一件を報じるかわら版がばらまかれ、騒ぎが起こる。だが、そのさなかに、ためが寿命でぽっくりいってしまった。同居していた柴田は、白木屋の本家がある上方へと向かったという。鏡三郎の元を出入りする北の臨時廻り梶川は、柴田の身上を洗い、一年前の采女が原の一件に、柴田が絡んでいると見当を付けるのだが……。そして、物語は、譜代大名三家の内情を巻き込んだ意外な方向へ。
(文藝春秋BOOKSより)
佐藤 雅美(さとう まさよし)は、緻密な時代考証による社会制度や風俗を正確に描写し、とくに江戸時代の町奉行や岡っ引きなどの司法・警察制度のほか医学、医療、学問に詳しく、これらの題材を種々おりまぜた多彩な作品を発表している。『物書同心居眠り紋蔵シリーズ』や『八州廻り桑山十兵衛シリーズ』も面白いが、この『縮尻鏡三郎シリーズ』も愛読しています。作者名を、初め(さとう まさみ)と思い込んでいましたが(まさよし)が正解でした。

『東海道中膝栗毛』の作者・十返舎一九の娘、「舞」。酒びたりで奇行ばかりの父、押しかけ弟子の浪人や葛飾北斎の娘であるお栄たち居候に翻弄される日々だった。十八歳だというのに縁談はみんな父が壊してしまう。そんな「舞」を武家の若者、野上市之助が見初めた。今度こそ恋が実るか。奇人変人に囲まれた娘が懸命に生きる姿を、ユーモアと人情味たっぷりに描く時代連作集。
(「BOOK」データベースより)

高杉晋作の愛人おうの、二人を匿った野村望東尼、女流俳人・田捨女…時代の流れに咲いた、七つの恋。名手が描く時代小説集。おもしろきこともなき/対岸まで/待ちわびた人/おもいあまりて/鬼となりても/辛夷の花がほころぶように/心なりけり/ 以上7つの短編集。
(「BOOK」データベースより)
女流時代小説作家の「諸田 玲子」。作品数も多く、楽しみながら読ませて貰っています。
