2021
06/30
09:50
趣味の読書 その456 越中富山の薬売り、売薬の進物・贈り物「売薬版画」
Category : 読書
越中富山の薬売り、売薬の進物・贈り物「売薬版画」
「薬のまち」として知られる富山市で、薬売りが得意先に進物・贈り物として配った「売薬版画」の企画展が開かれている。 300年以上の歴史がある越中富山の薬売り。「富山市郷土博物館」には、江戸時代や明治時代の薬売りが得意先に配った浮世絵版画56点が展示されている。描かれているのは、歌舞伎の名場面を描いた「役者絵」や文明開化の世相を描いた「開花絵」などです。最盛期の明治20年代には、富山で20軒近い版元が営業していたということで、数多くの売薬版画が現代に伝えられている。富山藩第二代藩主前田正甫(まさとし)が万能薬の「反魂丹(はんごんたん)」を諸国に行商させたのが富山売薬の始まり。薬売りたちは、「先用後利(せんようこうり)」と呼ばれる、先に薬を預け、後から利用した分だけの代金をもらい、新しい薬を補充する販売手法を行い、好評で全国に販路を広げた。団塊の世代の子供時代の昭和30年代まで、富山の置き薬が我が家にもあった記憶があります。営業経験者として、昔はこう言った「販促物」があったのかと驚きました。


かつて新聞社編集委員の残間が追いかけた、商社の違法武器輸出。過去の百舌事件との関わり合いを見せたことから露わになったこの事件は、一時的な収束を見た。しかし、そこへ新たな展開が訪れる。元民政党の議員、茂田井滋が殺されたのだ。しかも両目のまぶたの上下を縫い合わされた状態で。既に現役を退いている彼の殺害理由は何か。彼は何を知っていたのか。探偵となった元警視庁の大杉、彼の娘で現役警官のめぐみ、公共安全局にいる倉木美希はそれぞれ独自に捜査を始める――。殺し屋百舌の正体は!? 捜査が進むにしたがって、次々に百舌の凶弾に倒れる関係者。大杉たちは真の黒幕に辿り着くことができるのか。三十年以上にわたり書き継がれてきた伝説の百舌シリーズ、堂々の完結。
(集英社より)
逢坂剛(おうさか・ごう)
1943年東京生まれ。80年『暗殺者グラナダに死す』でオール讀物推理小説新人賞、86年~87年『カディスの赤い星』で直木賞、日本冒険小説協会大賞、推理作家協会賞を受賞。2014年には日本ミステリー文学大賞、15年には『平蔵狩り』により吉川英治文学賞を受賞。警察サスペンス「百舌シリーズ」がこのほど完結した。38年かけて計8冊を書き継いだシリーズは順番に並べると「裏切りの日々」「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」「砕かれた鍵」「よみがえる百舌」「のすりの巣」「墓標なき街」逢坂 剛の「百舌シリーズ」は、全巻8巻すべて読みました。長い間にわたって楽しませて貰いました。

東海道・箱根の関所には、今日も切実な事情を抱えた旅人がやって来る。西国へ帰る訳ありげな兄妹、江戸から夜逃げしてきた臨月の女、そして命を賭して一人の男にこの国の未来を託そうとする人々――黄昏を迎えた江戸の世で、若い関守の目に映る究極の人間ドラマ。さらに彼自身が迎える最大の岐路を鮮やかに描き出す骨太な時代小説。
(新潮社より)

光秀はなぜ信長を討ったのか――。文庫書き下ろしの人気作家による本格歴史小説集!主を討った明智光秀、極悪の者と忌み嫌われた松永久秀、父を死なせ弟を殺した伊達政宗、火付盗賊改方で生涯を終えた長谷川平蔵、龍馬や西郷を犠牲にした維新を生き抜いてしまった勝海舟――。歴史の流れの中で、理想や志と裏腹な決意をせねばならなかった男たちの無念と後悔を描く傑作歴史小説集。
(文藝春秋BOOKSより)

「薬のまち」として知られる富山市で、薬売りが得意先に進物・贈り物として配った「売薬版画」の企画展が開かれている。 300年以上の歴史がある越中富山の薬売り。「富山市郷土博物館」には、江戸時代や明治時代の薬売りが得意先に配った浮世絵版画56点が展示されている。描かれているのは、歌舞伎の名場面を描いた「役者絵」や文明開化の世相を描いた「開花絵」などです。最盛期の明治20年代には、富山で20軒近い版元が営業していたということで、数多くの売薬版画が現代に伝えられている。富山藩第二代藩主前田正甫(まさとし)が万能薬の「反魂丹(はんごんたん)」を諸国に行商させたのが富山売薬の始まり。薬売りたちは、「先用後利(せんようこうり)」と呼ばれる、先に薬を預け、後から利用した分だけの代金をもらい、新しい薬を補充する販売手法を行い、好評で全国に販路を広げた。団塊の世代の子供時代の昭和30年代まで、富山の置き薬が我が家にもあった記憶があります。営業経験者として、昔はこう言った「販促物」があったのかと驚きました。


かつて新聞社編集委員の残間が追いかけた、商社の違法武器輸出。過去の百舌事件との関わり合いを見せたことから露わになったこの事件は、一時的な収束を見た。しかし、そこへ新たな展開が訪れる。元民政党の議員、茂田井滋が殺されたのだ。しかも両目のまぶたの上下を縫い合わされた状態で。既に現役を退いている彼の殺害理由は何か。彼は何を知っていたのか。探偵となった元警視庁の大杉、彼の娘で現役警官のめぐみ、公共安全局にいる倉木美希はそれぞれ独自に捜査を始める――。殺し屋百舌の正体は!? 捜査が進むにしたがって、次々に百舌の凶弾に倒れる関係者。大杉たちは真の黒幕に辿り着くことができるのか。三十年以上にわたり書き継がれてきた伝説の百舌シリーズ、堂々の完結。
(集英社より)
逢坂剛(おうさか・ごう)
1943年東京生まれ。80年『暗殺者グラナダに死す』でオール讀物推理小説新人賞、86年~87年『カディスの赤い星』で直木賞、日本冒険小説協会大賞、推理作家協会賞を受賞。2014年には日本ミステリー文学大賞、15年には『平蔵狩り』により吉川英治文学賞を受賞。警察サスペンス「百舌シリーズ」がこのほど完結した。38年かけて計8冊を書き継いだシリーズは順番に並べると「裏切りの日々」「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」「砕かれた鍵」「よみがえる百舌」「のすりの巣」「墓標なき街」逢坂 剛の「百舌シリーズ」は、全巻8巻すべて読みました。長い間にわたって楽しませて貰いました。

東海道・箱根の関所には、今日も切実な事情を抱えた旅人がやって来る。西国へ帰る訳ありげな兄妹、江戸から夜逃げしてきた臨月の女、そして命を賭して一人の男にこの国の未来を託そうとする人々――黄昏を迎えた江戸の世で、若い関守の目に映る究極の人間ドラマ。さらに彼自身が迎える最大の岐路を鮮やかに描き出す骨太な時代小説。
(新潮社より)

光秀はなぜ信長を討ったのか――。文庫書き下ろしの人気作家による本格歴史小説集!主を討った明智光秀、極悪の者と忌み嫌われた松永久秀、父を死なせ弟を殺した伊達政宗、火付盗賊改方で生涯を終えた長谷川平蔵、龍馬や西郷を犠牲にした維新を生き抜いてしまった勝海舟――。歴史の流れの中で、理想や志と裏腹な決意をせねばならなかった男たちの無念と後悔を描く傑作歴史小説集。
(文藝春秋BOOKSより)
