2020
05/06
11:11
趣味の読書 その397 緊急事態宣言延長で、9月入学の論議が再燃し始めた
Category : 読書
緊急事態宣言延長で、9月入学の論議が再燃し始めた
新型コロナウイルスの影響による学校の休校や緊急事態宣言の延長で、入学や進学の時期を4月から9月にずらす、「9月入学・9月新学期論」が再燃し始めた。宮城県の村井嘉浩知事が「9月入学・始業」への移行を提案し、吉村洋文・大阪府知事や小池百合子・東京都知事も賛同を表明。30日に開かれた知事会でも賛成の意見が多かった。東京大学はかつて秋入学制度への移行を検討したものの、新卒一括採用制度を取る経済界などから反対の声が上がり断念した過去がある。大企業では、既に9月や通年での採用を取り入れる動きが進んでいて、経済連においても再論議を進める方向。安倍晋三首相も「前広に検討する」と発言しいる。ただ賛成意見ばかりではなく、当然反対意見もある。大半の企業の会計年度が4月スタートで、それに合わせた新入社員採用になっている。現在の社会環境を大きく変えるには、大多数のコンセンサスを得る必要がある。この混乱状態の社会情勢の中で、短期間に早急に結論を出すのはどうか?という声も多数ある。筆者も半年もない期間で、拙速に過ぎる論議で決めてしまうのは賛成しかねます。


元悪党にして稀代の色男・瓢六の「人生の決断」を描く人気シリーズ第六作。瓢六にとっての「想い人」は誰なのか!八年前の天保九年の大火で、恋女房のお袖とお腹の子が、行方知れずに――。少しずつ、気力を取り戻していた瓢六のもとに、「梅の木を眺めている女がお袖にそっくりだった」という話が届いた。瓢六の心は、お袖と、武家の女性・奈緒の間で揺れ動く。瓢六はお袖と再会できるのか。それとも、奈緒への気持ちを貫くのか。そのほか、島流しから江戸にもどり、妻との再会を願う武士など、魅かれあえども結ばれない男女を描いた今作は、「人を想う」ことの哀歓を情感豊かに描き出したシリーズ最高傑作!
(講談社BOOKSより)
諸田玲子の「あくじゃれ 瓢六捕物帖」シリーズは面白く愛読しています。牢屋敷に捕らわれの身の、世之介ばりの色男・瓢六と、無骨な同心・篠崎弥左衛門との凸凹コンビが、難事件を次々に解決する痛快譚で、そこに恋女房のお袖でからむ物語。宇江佐真理の「髪結い伊三次捕物余話」シリーズも好きでしたが、作者が亡くなり話が完結せずに終了して残念でした。諸田玲子は、66歳とまだ若いので、彼女の小説は今後も楽しませてくれそうです。

なんという目をした男なのだ―。吉之助の目を見た者は誰もがそう呟いた。下級武士の家に生まれた西郷吉之助は、貧しいながら家族や友に恵まれて育つ。のちに大久保利通となる正助とは、郷中仲間だ。島津斉彬の雄姿を間近に見た吉之助は、いつの日かこのお方にお仕えしたいと焦がれるようになる。時は幕末。夢かない、薄主・斉彬のお側仕えとなった吉之助は、一橋慶喜を将軍とするべく、名君と心を一にし、江戸に京都に飛び回るようになる。しかし暗躍むなしく宿敵・井伊直弼が大老の就任、異国の脅威が迫るなか斉彬は突然死。さらに国父・久光の逆鱗に触れた吉之助は、遠島を言い渡されてしまう―。林真理子にして初めてなし得た、英雄物語!激動の青春編!
(「BOOK」データベースより)

池袋の風俗嬢ルミが失踪した。彼女の過去を追う風俗店のドライバー。彼が辿り着いたのは、伊勢の海に浮かぶ不思議な女たちの島だった。(「渡鹿野」)/東北の町を津波が呑み込んでいく映像に見入る男女。女が呟く。「出番が来たんちがう?」…被災地を舞台に繰り広げられる犯罪、そして―。(「仮面」)/2016年11月30日に報じられた、ある男の逮捕のニュース。それはやがて、中学時代に遭遇した、教師の壮絶なリンチ事件の記憶へと「私」を誘う。(「いかなる因果にて」)/幻覚は数十分後に現実に再現される―帰還した女性宇宙飛行士を惑わす知覚の変容。これは偶然か、誰かの意志なのか?(「Delusion」)/定年から一年、無事な人生を歩んだ奥本さんの頭に不意におとずれた小さな欲望、それは…。(「月も隈なきは」)
(「BOOK」データベースより)

新型コロナウイルスの影響による学校の休校や緊急事態宣言の延長で、入学や進学の時期を4月から9月にずらす、「9月入学・9月新学期論」が再燃し始めた。宮城県の村井嘉浩知事が「9月入学・始業」への移行を提案し、吉村洋文・大阪府知事や小池百合子・東京都知事も賛同を表明。30日に開かれた知事会でも賛成の意見が多かった。東京大学はかつて秋入学制度への移行を検討したものの、新卒一括採用制度を取る経済界などから反対の声が上がり断念した過去がある。大企業では、既に9月や通年での採用を取り入れる動きが進んでいて、経済連においても再論議を進める方向。安倍晋三首相も「前広に検討する」と発言しいる。ただ賛成意見ばかりではなく、当然反対意見もある。大半の企業の会計年度が4月スタートで、それに合わせた新入社員採用になっている。現在の社会環境を大きく変えるには、大多数のコンセンサスを得る必要がある。この混乱状態の社会情勢の中で、短期間に早急に結論を出すのはどうか?という声も多数ある。筆者も半年もない期間で、拙速に過ぎる論議で決めてしまうのは賛成しかねます。


元悪党にして稀代の色男・瓢六の「人生の決断」を描く人気シリーズ第六作。瓢六にとっての「想い人」は誰なのか!八年前の天保九年の大火で、恋女房のお袖とお腹の子が、行方知れずに――。少しずつ、気力を取り戻していた瓢六のもとに、「梅の木を眺めている女がお袖にそっくりだった」という話が届いた。瓢六の心は、お袖と、武家の女性・奈緒の間で揺れ動く。瓢六はお袖と再会できるのか。それとも、奈緒への気持ちを貫くのか。そのほか、島流しから江戸にもどり、妻との再会を願う武士など、魅かれあえども結ばれない男女を描いた今作は、「人を想う」ことの哀歓を情感豊かに描き出したシリーズ最高傑作!
(講談社BOOKSより)
諸田玲子の「あくじゃれ 瓢六捕物帖」シリーズは面白く愛読しています。牢屋敷に捕らわれの身の、世之介ばりの色男・瓢六と、無骨な同心・篠崎弥左衛門との凸凹コンビが、難事件を次々に解決する痛快譚で、そこに恋女房のお袖でからむ物語。宇江佐真理の「髪結い伊三次捕物余話」シリーズも好きでしたが、作者が亡くなり話が完結せずに終了して残念でした。諸田玲子は、66歳とまだ若いので、彼女の小説は今後も楽しませてくれそうです。

なんという目をした男なのだ―。吉之助の目を見た者は誰もがそう呟いた。下級武士の家に生まれた西郷吉之助は、貧しいながら家族や友に恵まれて育つ。のちに大久保利通となる正助とは、郷中仲間だ。島津斉彬の雄姿を間近に見た吉之助は、いつの日かこのお方にお仕えしたいと焦がれるようになる。時は幕末。夢かない、薄主・斉彬のお側仕えとなった吉之助は、一橋慶喜を将軍とするべく、名君と心を一にし、江戸に京都に飛び回るようになる。しかし暗躍むなしく宿敵・井伊直弼が大老の就任、異国の脅威が迫るなか斉彬は突然死。さらに国父・久光の逆鱗に触れた吉之助は、遠島を言い渡されてしまう―。林真理子にして初めてなし得た、英雄物語!激動の青春編!
(「BOOK」データベースより)

池袋の風俗嬢ルミが失踪した。彼女の過去を追う風俗店のドライバー。彼が辿り着いたのは、伊勢の海に浮かぶ不思議な女たちの島だった。(「渡鹿野」)/東北の町を津波が呑み込んでいく映像に見入る男女。女が呟く。「出番が来たんちがう?」…被災地を舞台に繰り広げられる犯罪、そして―。(「仮面」)/2016年11月30日に報じられた、ある男の逮捕のニュース。それはやがて、中学時代に遭遇した、教師の壮絶なリンチ事件の記憶へと「私」を誘う。(「いかなる因果にて」)/幻覚は数十分後に現実に再現される―帰還した女性宇宙飛行士を惑わす知覚の変容。これは偶然か、誰かの意志なのか?(「Delusion」)/定年から一年、無事な人生を歩んだ奥本さんの頭に不意におとずれた小さな欲望、それは…。(「月も隈なきは」)
(「BOOK」データベースより)
