2017
07/05
11:53
趣味の読書 その254 中国企業が、日本の工業用ロボットを「爆買い」!
Category : 読書
中国企業が、日本の工業用ロボットを「爆買い」!
中国人の旅行客が、日本観光に来て電化製品だけではなく化粧品や薬までを「爆買い」した。今度は中国企業が、工業用ロボットを「爆買い」しだした。その理由は、中国では内陸地域の経済発展に伴う出稼ぎ労働者の減少や、一人っ子政策のもとで成長した若者が製造業への従事を敬遠する傾向により、製造業で人手不足が発生しており、工業用ロボットのニーズがますます高まっている事が背景にある。工業用ロボットを製造している川崎重工やファナックなどが、増産のための新工場を計画したり、生産拠点を拡大したりして対応している。中国がとってきた「一人っ子」政策の悪影響で、両親と祖父母の愛情を一身にうけた子どもは「小皇帝」と呼ばれて、我儘一杯に育ち単純肉体労働を敬遠しだし、製造現場での人手不足になっている。日本の労働環境も経緯や原因は違えども、同じ状況下にあり、少子高齢化が加速していて深刻な人手不足の問題に直面している。中国の労働環境が、他人ごとでは無くなってきています。世界中で、日本が産業用ロボット技術でリードしているので、工業用ロボットの関連業界にとってはこれから、チャンス到来になると推測されます。
元治2年(1865)如月、清太郎の師匠で、義父でもある三代豊国の七七日法要が営まれる。 三代は当代きっての花形絵師。歌川広重、歌川国芳と並んで「歌川の三羽烏」と呼ばれた。すでに広重、国芳を亡くし、歌川の大看板・豊国が亡くなったいま、誰が歌川を率いるのか。版元や絵師、公演者たちなど集まった弔問客たちの関心はそのことに集中した。 清太郎には義弟の久太郎と、弟弟子の八十八がいた。久太郎は清太郎と同じく、門人から婿養子なった弟弟子。そして八十八は、清太郎より歳が一回りも下の弟弟子。粗野で童のような男だが、才能にあふれている。八十八が弟子入りしてすぐに三代はその才能を認め、挿絵を大抜擢で任せたりしたものだ。かたや清太郎が三代に褒められたのは、生真面目さしか覚えがない。その上、版元たちからは、三代の通り名「大坊主」を文字って、「小坊主」と呼ばれる始末。いったい、誰が「豊国」を継げようものか。清太郎は、苦い振る舞い酒を口へ運んだ──。 黒船騒ぎから12年が経ち、京の都には尊王攘夷の嵐。将軍さまは京に行ったきりと、徳川の世は翳りはじめていた。時代のうねりの中で、絵師たちは何を見、何を描き、何を残そうとしたのか!
(講談社BOOK倶楽部より)
三代目豊国の長女・鈴の婿となって「国政」の名を継ぎ二代目歌川国政を称した。師の没後,4代豊国をつぐ。明治13年7月20日死去。58歳。江戸出身。通称は政吉,清太郎。別号に梅堂,一寿斎,梅蝶楼,香蝶楼,一陽斎,宝来舎。ただ、腕前は3代目には到底及ばなかった。師匠は歌川三羽ガラス「名所の広重、武者の国芳、似顔の豊国」と呼ばれる名人であった。梶よう子の作品は、ほんわかとした時代小説が好きで、良く読んでいますが今回の作品は、趣の変わった小説で良かった。

「国産の自動車を作りたい」という夢を抱き、終戦間もない横浜に小さな自動車会社を興した多門大作。友情、裏切り、陰謀などの波乱に見舞われながらも、あくまで夢を追い続ける多門を描く挫折と再生のドラマ。 昭和20年「国産の自動車を作る」ことを夢に、横浜に多門自動車を設立した多門大作。彼は米軍関係の車両の修理をしながら原動機付自転車やオリジナルのオート三輪を完成させ資金を稼ぐ。その後、念願の乗用車生産を実現した多門自動車は、ルマン24時間耐久レースへの挑戦、イタリア人デザイナーの設計によるスポーツ・クーペのヒット、独自技術の新エンジン開発や対米進出などを通じて国際的なメーカーに成長してゆく。順風満帆に見えた多門自動車だったが、会社が大きくなりバブルの時代を迎えるにつれて創業時の“モノ作り”の精神は遠のいてゆく。88年、自らが招いた役員たちによるクーデターにより、遂に多門は社を追われるが…。
(amazon.co.jpより)
佐々木/譲
1950年、北海道生まれ。札幌の広告代理店、東京の自動車メーカー販売促進部などの勤務を経て79年に『鉄騎兵、跳んだ』で第55回オール読物新人賞受賞。89年に『エトロフ発緊急電』で第43回日本推理作家協会賞、第3回山本周五郎賞、第8回日本冒険小説協会大賞受賞。02年に『武揚伝』で第21回新田次郎文学賞を受賞。戦後、浜松で創業したホンダ(本田技術研究所)の本田宗一郎を、連想させる様な小説で、面白く読みました。

友近克也は父・善次郎が築いた馬牧場を出た。兄嫁となる女性に想いを残して…。行くあても帰る場所もない、ただ生きるための流浪の旅だった。町々にはびこる悪徒に、容赦なくとどめを刺す克也。暴力と策謀が渦巻く荒野の果てに、安住の地はあるのか?北海道開拓期。過酷な運命に立ち向かう家族、そして男女を描く連作短編集。
(「BOOK」データベースより)

中国人の旅行客が、日本観光に来て電化製品だけではなく化粧品や薬までを「爆買い」した。今度は中国企業が、工業用ロボットを「爆買い」しだした。その理由は、中国では内陸地域の経済発展に伴う出稼ぎ労働者の減少や、一人っ子政策のもとで成長した若者が製造業への従事を敬遠する傾向により、製造業で人手不足が発生しており、工業用ロボットのニーズがますます高まっている事が背景にある。工業用ロボットを製造している川崎重工やファナックなどが、増産のための新工場を計画したり、生産拠点を拡大したりして対応している。中国がとってきた「一人っ子」政策の悪影響で、両親と祖父母の愛情を一身にうけた子どもは「小皇帝」と呼ばれて、我儘一杯に育ち単純肉体労働を敬遠しだし、製造現場での人手不足になっている。日本の労働環境も経緯や原因は違えども、同じ状況下にあり、少子高齢化が加速していて深刻な人手不足の問題に直面している。中国の労働環境が、他人ごとでは無くなってきています。世界中で、日本が産業用ロボット技術でリードしているので、工業用ロボットの関連業界にとってはこれから、チャンス到来になると推測されます。
元治2年(1865)如月、清太郎の師匠で、義父でもある三代豊国の七七日法要が営まれる。 三代は当代きっての花形絵師。歌川広重、歌川国芳と並んで「歌川の三羽烏」と呼ばれた。すでに広重、国芳を亡くし、歌川の大看板・豊国が亡くなったいま、誰が歌川を率いるのか。版元や絵師、公演者たちなど集まった弔問客たちの関心はそのことに集中した。 清太郎には義弟の久太郎と、弟弟子の八十八がいた。久太郎は清太郎と同じく、門人から婿養子なった弟弟子。そして八十八は、清太郎より歳が一回りも下の弟弟子。粗野で童のような男だが、才能にあふれている。八十八が弟子入りしてすぐに三代はその才能を認め、挿絵を大抜擢で任せたりしたものだ。かたや清太郎が三代に褒められたのは、生真面目さしか覚えがない。その上、版元たちからは、三代の通り名「大坊主」を文字って、「小坊主」と呼ばれる始末。いったい、誰が「豊国」を継げようものか。清太郎は、苦い振る舞い酒を口へ運んだ──。 黒船騒ぎから12年が経ち、京の都には尊王攘夷の嵐。将軍さまは京に行ったきりと、徳川の世は翳りはじめていた。時代のうねりの中で、絵師たちは何を見、何を描き、何を残そうとしたのか!
(講談社BOOK倶楽部より)
三代目豊国の長女・鈴の婿となって「国政」の名を継ぎ二代目歌川国政を称した。師の没後,4代豊国をつぐ。明治13年7月20日死去。58歳。江戸出身。通称は政吉,清太郎。別号に梅堂,一寿斎,梅蝶楼,香蝶楼,一陽斎,宝来舎。ただ、腕前は3代目には到底及ばなかった。師匠は歌川三羽ガラス「名所の広重、武者の国芳、似顔の豊国」と呼ばれる名人であった。梶よう子の作品は、ほんわかとした時代小説が好きで、良く読んでいますが今回の作品は、趣の変わった小説で良かった。

「国産の自動車を作りたい」という夢を抱き、終戦間もない横浜に小さな自動車会社を興した多門大作。友情、裏切り、陰謀などの波乱に見舞われながらも、あくまで夢を追い続ける多門を描く挫折と再生のドラマ。 昭和20年「国産の自動車を作る」ことを夢に、横浜に多門自動車を設立した多門大作。彼は米軍関係の車両の修理をしながら原動機付自転車やオリジナルのオート三輪を完成させ資金を稼ぐ。その後、念願の乗用車生産を実現した多門自動車は、ルマン24時間耐久レースへの挑戦、イタリア人デザイナーの設計によるスポーツ・クーペのヒット、独自技術の新エンジン開発や対米進出などを通じて国際的なメーカーに成長してゆく。順風満帆に見えた多門自動車だったが、会社が大きくなりバブルの時代を迎えるにつれて創業時の“モノ作り”の精神は遠のいてゆく。88年、自らが招いた役員たちによるクーデターにより、遂に多門は社を追われるが…。
(amazon.co.jpより)
佐々木/譲
1950年、北海道生まれ。札幌の広告代理店、東京の自動車メーカー販売促進部などの勤務を経て79年に『鉄騎兵、跳んだ』で第55回オール読物新人賞受賞。89年に『エトロフ発緊急電』で第43回日本推理作家協会賞、第3回山本周五郎賞、第8回日本冒険小説協会大賞受賞。02年に『武揚伝』で第21回新田次郎文学賞を受賞。戦後、浜松で創業したホンダ(本田技術研究所)の本田宗一郎を、連想させる様な小説で、面白く読みました。

友近克也は父・善次郎が築いた馬牧場を出た。兄嫁となる女性に想いを残して…。行くあても帰る場所もない、ただ生きるための流浪の旅だった。町々にはびこる悪徒に、容赦なくとどめを刺す克也。暴力と策謀が渦巻く荒野の果てに、安住の地はあるのか?北海道開拓期。過酷な運命に立ち向かう家族、そして男女を描く連作短編集。
(「BOOK」データベースより)
