2017
06/21
11:29
趣味の読書 その253 大阪ナンバ道頓堀・ユニークな四体貌柱の紹介!
Category : 読書
大阪ナンバ道頓堀・ユニークな四体貌柱の紹介!
1970年の大阪・千里万博の年に、ナンバ道頓堀に世界中から集まった観光客目当てで「道頓堀ホテル」が開業した。やがて20年の歳月が流れ1991年に、世界中のお客様をおもてなししたいというホテルの想いを込めてユニークな四体の貌の柱が出来た。この像は向かって左から東洋人、アフリカ人、アラブ人、西洋人を表現しており、私自身も初めてホテルの前を通りかかり、そのユニークさに「ギョとした」想い出があります。インバウンドの訪日客で溢れかえる、大阪ミナミの繁華街のすぐ近くにある「道頓堀ホテル」は、今や世界中に広く知られて、ツイッターで2017年5月19日、「四体像」の写真に「大阪のホテルが、ちょっと怖い。w」と添えて投稿されたツイートは、まとめサイトに取り上げられ「シュールですねー」「巨大な彫像のドヤ顔」と反響を呼んでいるらしい。大阪ミナミと言えば、食い倒れ人形や「かに道楽」の巨大な動く松葉ガニやグリコの電光掲示看板など名物な看板が数多くありますが、この「四体貌柱」も決して負けておらず、これから広く話題になりそうな気がします。

一枚の紙から二羽から百羽近くまで、四十九通りもの折り方がある繋がった千羽鶴“連鶴”。桑名藩に伝わるその折り鶴は女子の遊びではなかった。大政奉還から王政復古へと向かう幕末の動乱の中、親藩・桑名藩士として最後まで生きる道を選んだ速見丈太郎は、商家の婿養子となり「藩を捨ててくれ」と言い残して消えた弟・栄之助に思いを込めて、久方ぶりに連鶴を折った。信じる道が異なろうとも、我らは兄と弟なのだと―。親藩・桑名藩士として身命を賭す兄と商家の婿養子となった弟。幕末維新の激動は、二人に何を問い、いかなる明日を見せるのか?気鋭の女流作家が初めて幕末維新に挑んだ感涙必至の野心作!
(「BOOK」データベースより)
梶/よう子
東京生まれ。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。どちらかと言うと、ほのぼのとした時代小説を得意とする作家だが、今回の作品は、幕末の坂本龍馬が暗殺される話から物語が始まる。これまでにないパターンの展開になり、少しイメージが違った。作者は、学生時代に浮世絵や江戸風俗に興味を持ったことをきっかけに、時代小説に興味を持った。今まで読んだ作品の中で、浮世絵師を書いた『ヨイ豊』が良かった。役者絵を得意とした三代目・歌川豊国の娘婿である清太郎が四代目を継ぐ物語でした。

怒れる老人たち、粛々と暴走す。 「年寄りの冷や水とはよく言ったものだ。年寄りは、寒中水泳などすべきじゃない。別に元気じゃなくてもいいし、がんばることもない。年寄りは、静かに暮らし、あとはテロをやって歴史を変えればそれでいいんだ」 後期高齢者の老人たちが、テロも辞さず、日本を変えようと立ち上がるという物語のアイデアが浮かんだのは、もうずいぶん前のことだ。その年代の人々は何らかの形で戦争を体験し、食糧難の時代を生きている。だいたい、殺されもせず、病死も自殺もせず、寝たきりにもならず生き延びるということ自体、すごいと思う。彼らの中で、さらに経済的に成功し、社会的にもリスペクトされ、極限状況も体験している連中が、義憤を覚え、ネットワークを作り、持てる力をフルに使って立ち上がればどうなるのだろうか。どうやって戦いを挑み、展開するだろうか。(著者「あとがき」より)
(amazon.co.jpより)
村上龍の小説は、殆んど初めて読みました。彼の作品で思い浮かべるのは『限りなく透明に近いブルー』しかない印象です。テレビ東京の「カンブリア宮殿」で小池栄子と経済人にインタビューしている司会者のイメージが強く、今まで彼の小説は馴染が殆んどなかった状態です。

三月末、北海道東部を強烈な吹雪が襲った。不倫関係の清算を願う主婦。組長の妻をはずみで殺してしまった強盗犯たち。義父を憎み、家出した女子高生。事務所から大金を持ち逃げした会社員。人びとの運命はやがて、自然の猛威の中で結ばれてゆく。そして、雪に鎖された地域に残された唯一の警察官・川久保篤巡査部長は、大きな決断を迫られることに。名手が描く、警察小説×サスペンス。
(新潮社より)
佐々木 譲
1950(昭和25)年、北海道生れ。1979年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。1990(平成2)年『エトロフ発緊急電』で、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞。2010年、『廃墟に乞う』で直木賞を受賞する。著書に『ベルリン飛行指令』『ユニット』『天下城』『笑う警官』『駿女』『制服捜査』『警官の血』『暴雪圏』『警官の条件』『地層捜査』『回廊封鎖』『代官山コールドケース』『憂いなき街』『犬の掟』などがある。

1970年の大阪・千里万博の年に、ナンバ道頓堀に世界中から集まった観光客目当てで「道頓堀ホテル」が開業した。やがて20年の歳月が流れ1991年に、世界中のお客様をおもてなししたいというホテルの想いを込めてユニークな四体の貌の柱が出来た。この像は向かって左から東洋人、アフリカ人、アラブ人、西洋人を表現しており、私自身も初めてホテルの前を通りかかり、そのユニークさに「ギョとした」想い出があります。インバウンドの訪日客で溢れかえる、大阪ミナミの繁華街のすぐ近くにある「道頓堀ホテル」は、今や世界中に広く知られて、ツイッターで2017年5月19日、「四体像」の写真に「大阪のホテルが、ちょっと怖い。w」と添えて投稿されたツイートは、まとめサイトに取り上げられ「シュールですねー」「巨大な彫像のドヤ顔」と反響を呼んでいるらしい。大阪ミナミと言えば、食い倒れ人形や「かに道楽」の巨大な動く松葉ガニやグリコの電光掲示看板など名物な看板が数多くありますが、この「四体貌柱」も決して負けておらず、これから広く話題になりそうな気がします。

一枚の紙から二羽から百羽近くまで、四十九通りもの折り方がある繋がった千羽鶴“連鶴”。桑名藩に伝わるその折り鶴は女子の遊びではなかった。大政奉還から王政復古へと向かう幕末の動乱の中、親藩・桑名藩士として最後まで生きる道を選んだ速見丈太郎は、商家の婿養子となり「藩を捨ててくれ」と言い残して消えた弟・栄之助に思いを込めて、久方ぶりに連鶴を折った。信じる道が異なろうとも、我らは兄と弟なのだと―。親藩・桑名藩士として身命を賭す兄と商家の婿養子となった弟。幕末維新の激動は、二人に何を問い、いかなる明日を見せるのか?気鋭の女流作家が初めて幕末維新に挑んだ感涙必至の野心作!
(「BOOK」データベースより)
梶/よう子
東京生まれ。2005年「い草の花」で九州さが大衆文学賞を受賞。08年には『一朝の夢』で松本清張賞を受賞し、単行本デビューする。以後、時代小説の旗手として多くの読者の支持を得る。どちらかと言うと、ほのぼのとした時代小説を得意とする作家だが、今回の作品は、幕末の坂本龍馬が暗殺される話から物語が始まる。これまでにないパターンの展開になり、少しイメージが違った。作者は、学生時代に浮世絵や江戸風俗に興味を持ったことをきっかけに、時代小説に興味を持った。今まで読んだ作品の中で、浮世絵師を書いた『ヨイ豊』が良かった。役者絵を得意とした三代目・歌川豊国の娘婿である清太郎が四代目を継ぐ物語でした。

怒れる老人たち、粛々と暴走す。 「年寄りの冷や水とはよく言ったものだ。年寄りは、寒中水泳などすべきじゃない。別に元気じゃなくてもいいし、がんばることもない。年寄りは、静かに暮らし、あとはテロをやって歴史を変えればそれでいいんだ」 後期高齢者の老人たちが、テロも辞さず、日本を変えようと立ち上がるという物語のアイデアが浮かんだのは、もうずいぶん前のことだ。その年代の人々は何らかの形で戦争を体験し、食糧難の時代を生きている。だいたい、殺されもせず、病死も自殺もせず、寝たきりにもならず生き延びるということ自体、すごいと思う。彼らの中で、さらに経済的に成功し、社会的にもリスペクトされ、極限状況も体験している連中が、義憤を覚え、ネットワークを作り、持てる力をフルに使って立ち上がればどうなるのだろうか。どうやって戦いを挑み、展開するだろうか。(著者「あとがき」より)
(amazon.co.jpより)
村上龍の小説は、殆んど初めて読みました。彼の作品で思い浮かべるのは『限りなく透明に近いブルー』しかない印象です。テレビ東京の「カンブリア宮殿」で小池栄子と経済人にインタビューしている司会者のイメージが強く、今まで彼の小説は馴染が殆んどなかった状態です。

三月末、北海道東部を強烈な吹雪が襲った。不倫関係の清算を願う主婦。組長の妻をはずみで殺してしまった強盗犯たち。義父を憎み、家出した女子高生。事務所から大金を持ち逃げした会社員。人びとの運命はやがて、自然の猛威の中で結ばれてゆく。そして、雪に鎖された地域に残された唯一の警察官・川久保篤巡査部長は、大きな決断を迫られることに。名手が描く、警察小説×サスペンス。
(新潮社より)
佐々木 譲
1950(昭和25)年、北海道生れ。1979年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。1990(平成2)年『エトロフ発緊急電』で、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞。2010年、『廃墟に乞う』で直木賞を受賞する。著書に『ベルリン飛行指令』『ユニット』『天下城』『笑う警官』『駿女』『制服捜査』『警官の血』『暴雪圏』『警官の条件』『地層捜査』『回廊封鎖』『代官山コールドケース』『憂いなき街』『犬の掟』などがある。
