2017
06/14
10:10
趣味の読書 その252 中国は世界の電動自動車の中心となるか?
Category : 読書
中国は世界の電動自動車の中心となるか?
中国の大気汚染の原因は、工場の安価な質の悪い石炭だけではなく、急激な増加による自動車の排気ガスも大きな要因となっている。2016年の中国新車販売は前年比13.7%増の2,803万台となり、2009年にアメリカを追い越し8年連続の世界一の自動車販売台数になっている。中国政府は、ガソリン車を一気にEV(Electric Vehicle)電気自動車に置き換えたいと思っていて近い将来には、年間2,000万台以上のEV車が今後、中国国内で生産・販売されることになってゆくことになる。米国の「パリ協定」離脱表明を受け、ドイツの自動車メーカーは、中国企業と協力して電動自動車を生産することを宣言している。ガソリン車と違い、EV車はモーターと電池の組み合わせで、IT製品に近いアッセンブリー製品であると見ることができる。中国の得意とする分野になり、大規模な量産効果で、日産のEV車のリーフ360万円の半額程度の180万円で販売可能になると、予測されていいる。世界中からの注文にも対応できて、今後中国が電気自動車の中心になってゆく見方が、案外的を得ているのではないかと考えられます。日本の誇る自動車産業も本腰を入れて電気自動車に集中して、「ヒト・モノ・カネを投入」して遅れを取らない様に頑張って欲しいと思います。
人は竜にはなれない。だが、努力次第で、かぎりなく竜に近い漢(おとこ)になることはできる。“石田三成に過ぎたるもの"と称えられた戦国武将・島左近清興の知られざる生涯を描いた長編小説。大和国を治める筒井家にあって、その剛直ぶりと胆力を認められ、左近は若くして侍大将に取り立てられる。しかし、永禄2年(1559)、梟雄・松永弾正久秀が、柳生宗厳(のちの石舟斎)らを寝返らせて大和に攻め入ってきた。次々に城を落とされて筒井勢は窮地に陥り、あるじ順慶のいる筒井城も孤立してしまう。そんななかにあって、左近は松永勢を追い出すべく、ひとり気を吐くのだが……。
(PHP研究所より)
火坂雅志は、2015年2月に58歳で、急性膵炎のため神奈川県伊勢原市の病院で死去した。この「左近」上巻・下巻が、絶筆となった。骨太の歴史小説家で、好きな作家だったので残念です。2009年のNHK大河ドラマの原作となった「天地人」は、上杉家の家臣、直江兼続を主人公にした物語で、好評でした。今回の物語の主人公「島左近」は、石田三成が三顧の礼で、島左近を迎えれ禄高4万石のうちの半分を与えられるという破格の待遇だった。徳川家康の逸話に「家康に過ぎたるものは二つあり、唐のかしらに本多平八」と同じ様に「治部少(三成)に過ぎたるものが二つあり 島の左近と佐和山の城」と謳われるほどの逸材だった。

天下布武をめざす織田信長に従い、大和国の守護となった筒井家は、明智光秀の寄騎として各地を転戦。しかし、天正10年(1562年)、織田信長が本能寺で光秀によって殺されてしまう。 明智に味方すべきかどうか、去就を決しかねる筒井家にあって、ひとり落ち着いている家老・島左近清興は、しばし静観することを主張。そして、偵察に出た先で山伏を捕捉する。まだ若いその山伏は、「羽柴筑前守秀吉が奏者、石田佐吉三成」と名乗った――。 石田三成との運命的な出会い、あるじ筒井順慶との別れ、さらに、豊臣秀吉の死を待っていたかの如く牙を剥き始める徳川家康。秀吉によって治まったかに見えた天下は、ふたたび風雲急を告げ、“いくさ人”島左近の真価が問われるときがやってきたが……。
(PHP研究所より)

忍者の末裔・流英次郎に率いられる一統は、将軍の密命のもと、何度も共に死線をさまよってきた。すべての密命を果たし終えて、一統は江戸に帰府し、歴戦の疲労をいやしていた。そこへ将軍の新たな密命が下る。将軍自らの城外微行の護衛をせよとの命。早速将軍一行は街へ繰り出し、将軍は「鰻の蒲焼」など庶民の暮らしを堪能する。一行が両国に差し掛かったとき、事件に遭遇する。大道芸人の「叩かれ屋」が客に首を斬り落とされたのだ。一行はすぐに帰城するが、天下泰平を揺るがす事件は、それだけにとどまらなかった。こんどは麹町の大店「弁天堂」の蔵が破られ、三千両もの大金が盗まれる。聞き込みの結果、叩かれ屋殺しの下手人が役者の生島半六に似ていることがわかる。半六は以前、「石川五右衛門」の舞台上で主演の市川團十郎を刺し殺し、それっきり姿をくらました男だ。また、弁天堂の錠前破りも、五右衛門の手口に酷似しているという。なぜ百十余年もしてから、石川五右衛門が関わってくるのか。五右衛門に関係ある者が江戸で何かを企んでいる。不吉な蠢動を英次郎が感じていた矢先、なんと半六の水死体が大川で発見される……。
(講談社BOOK倶楽部より)
森村誠一は、9年間のホテルマン勤務の後に作家になった経歴を持つ。今年84歳になるが、精力的に新作を出している。現代小説でスタートし、最近は時代小説も多く書いている。2011年 に、この 『悪道』で第45回吉川英治文学賞。

中国の大気汚染の原因は、工場の安価な質の悪い石炭だけではなく、急激な増加による自動車の排気ガスも大きな要因となっている。2016年の中国新車販売は前年比13.7%増の2,803万台となり、2009年にアメリカを追い越し8年連続の世界一の自動車販売台数になっている。中国政府は、ガソリン車を一気にEV(Electric Vehicle)電気自動車に置き換えたいと思っていて近い将来には、年間2,000万台以上のEV車が今後、中国国内で生産・販売されることになってゆくことになる。米国の「パリ協定」離脱表明を受け、ドイツの自動車メーカーは、中国企業と協力して電動自動車を生産することを宣言している。ガソリン車と違い、EV車はモーターと電池の組み合わせで、IT製品に近いアッセンブリー製品であると見ることができる。中国の得意とする分野になり、大規模な量産効果で、日産のEV車のリーフ360万円の半額程度の180万円で販売可能になると、予測されていいる。世界中からの注文にも対応できて、今後中国が電気自動車の中心になってゆく見方が、案外的を得ているのではないかと考えられます。日本の誇る自動車産業も本腰を入れて電気自動車に集中して、「ヒト・モノ・カネを投入」して遅れを取らない様に頑張って欲しいと思います。
人は竜にはなれない。だが、努力次第で、かぎりなく竜に近い漢(おとこ)になることはできる。“石田三成に過ぎたるもの"と称えられた戦国武将・島左近清興の知られざる生涯を描いた長編小説。大和国を治める筒井家にあって、その剛直ぶりと胆力を認められ、左近は若くして侍大将に取り立てられる。しかし、永禄2年(1559)、梟雄・松永弾正久秀が、柳生宗厳(のちの石舟斎)らを寝返らせて大和に攻め入ってきた。次々に城を落とされて筒井勢は窮地に陥り、あるじ順慶のいる筒井城も孤立してしまう。そんななかにあって、左近は松永勢を追い出すべく、ひとり気を吐くのだが……。
(PHP研究所より)
火坂雅志は、2015年2月に58歳で、急性膵炎のため神奈川県伊勢原市の病院で死去した。この「左近」上巻・下巻が、絶筆となった。骨太の歴史小説家で、好きな作家だったので残念です。2009年のNHK大河ドラマの原作となった「天地人」は、上杉家の家臣、直江兼続を主人公にした物語で、好評でした。今回の物語の主人公「島左近」は、石田三成が三顧の礼で、島左近を迎えれ禄高4万石のうちの半分を与えられるという破格の待遇だった。徳川家康の逸話に「家康に過ぎたるものは二つあり、唐のかしらに本多平八」と同じ様に「治部少(三成)に過ぎたるものが二つあり 島の左近と佐和山の城」と謳われるほどの逸材だった。

天下布武をめざす織田信長に従い、大和国の守護となった筒井家は、明智光秀の寄騎として各地を転戦。しかし、天正10年(1562年)、織田信長が本能寺で光秀によって殺されてしまう。 明智に味方すべきかどうか、去就を決しかねる筒井家にあって、ひとり落ち着いている家老・島左近清興は、しばし静観することを主張。そして、偵察に出た先で山伏を捕捉する。まだ若いその山伏は、「羽柴筑前守秀吉が奏者、石田佐吉三成」と名乗った――。 石田三成との運命的な出会い、あるじ筒井順慶との別れ、さらに、豊臣秀吉の死を待っていたかの如く牙を剥き始める徳川家康。秀吉によって治まったかに見えた天下は、ふたたび風雲急を告げ、“いくさ人”島左近の真価が問われるときがやってきたが……。
(PHP研究所より)

忍者の末裔・流英次郎に率いられる一統は、将軍の密命のもと、何度も共に死線をさまよってきた。すべての密命を果たし終えて、一統は江戸に帰府し、歴戦の疲労をいやしていた。そこへ将軍の新たな密命が下る。将軍自らの城外微行の護衛をせよとの命。早速将軍一行は街へ繰り出し、将軍は「鰻の蒲焼」など庶民の暮らしを堪能する。一行が両国に差し掛かったとき、事件に遭遇する。大道芸人の「叩かれ屋」が客に首を斬り落とされたのだ。一行はすぐに帰城するが、天下泰平を揺るがす事件は、それだけにとどまらなかった。こんどは麹町の大店「弁天堂」の蔵が破られ、三千両もの大金が盗まれる。聞き込みの結果、叩かれ屋殺しの下手人が役者の生島半六に似ていることがわかる。半六は以前、「石川五右衛門」の舞台上で主演の市川團十郎を刺し殺し、それっきり姿をくらました男だ。また、弁天堂の錠前破りも、五右衛門の手口に酷似しているという。なぜ百十余年もしてから、石川五右衛門が関わってくるのか。五右衛門に関係ある者が江戸で何かを企んでいる。不吉な蠢動を英次郎が感じていた矢先、なんと半六の水死体が大川で発見される……。
(講談社BOOK倶楽部より)
森村誠一は、9年間のホテルマン勤務の後に作家になった経歴を持つ。今年84歳になるが、精力的に新作を出している。現代小説でスタートし、最近は時代小説も多く書いている。2011年 に、この 『悪道』で第45回吉川英治文学賞。
