2015
01/21
19:02
趣味の読書 その132
Category : 読書
2014年度の訪日外国人が、円安と免税効果で、1341万人(前年比30%UP)となった。東京五輪の2020年には、2000万人を目標にしており、その為に政府も色々な施策を考えている様だ。その外国人が、国内で消費した額が、2兆円を超えた。(前年比43.3%UP)それでも、世界一のフランスの8300万人から見ると、日本もまだまだこれから、外国人の来日が期待できる。外国人の人気観光地のベスト10は、1位・伏見稲荷 2位・広島平和記念資料館 3位・厳島神社 4位・金閣寺 5位・東大寺 6位・高野山奥之院 7位・清水寺 8位・新宿御苑 9位・箱根彫刻の森美術館 10位・新勝寺(成田山)となっており、意外と神社・仏閣が人気がある様だ。特に1位の伏見稲荷は、赤い鳥居が続く風景が非常に日本的な事と、拝観料が不要な事そして、開閉時間がなく時間を気にせずに、何時でも観れる事が人気スポットの要因だと思われる。観光地だけではなく、百貨店も家電店もドラックストアなど幅広い業種が外貨獲得の恩恵を受けるので、2020年の東京五輪まで、「おもてなし」の精神で、外国人観光客数のUPの為に国民全体で努力してゆきたいものです。
週刊誌のライターが殺された。警視庁捜査一課・継続捜査担当の黒田は過去の殺人事件との関連を疑う。一方、報道番組の記者・布施は、事件にあまり関心を示さない。興味深いのは大物政治家へのネガティブキャンペーンだと言う。
(「BOOK」データベースより)
筆が速く、発行作品数の多い「今野 敏」。どの作品も、平均点以上で楽しく読ませて貰っています。

蕎麦切りの名人だったお園は不貞を疑われ、奉公先を追い出されて…(「蕎麦切おその」)。女太夫が本気で惚れた乞食侍は花火造りに打ち込むが(「火術師」)。想いを寄せる下駄屋の倅は彼女の気持ちにてんで気づいてくれず(「下駄屋おけい」)。日本一の刀鍛冶になるべく全てを捨てた男を待っていた悲劇とは(「名人」)。職人たちの矜持が導く男と女の運命―。きらり技輝る、落涙小説六編を精選。
(「BOOK」データベースより)
6人の作家共に、時代小説の名手ですが、池波正太郎と宇江佐真理が、良かった。

(おかしい。いつもとはちがうような…)居間へあがったとたんに、宗春は感じた。独り暮しの、棲み慣れた家だから、どのように些細な変化、異常があっても、するどい宗春の勘のはたらきは、それを見逃すはずがない―。同僚を斬殺した主人公に討手が迫る。しかし、身を隠す暮しのうちに、人の情けと心意気があった。池波文学豊熟の味わい。
(「BOOK」データベースより)
昔に一度読んだ事のある本ですが、すっかり忘れていて、新鮮な気持ちで読めました。
